本
映画と本だったら、本の方が絶対キケンだと思う。
映画は画面を客観的にみる。
映写機がスクリーンに映像を映して、その映像を見る。
本は、本が映写機だとしたら、映写機は直接私たちの脳やら心やらに映像を映す。
本は不可避的に私の物語になる。
今日、蛇にピアスを読んで、落ち込みすぎて頭痛と吐き気がして
受験勉強中は、やっぱ本より映画だなとおもった。なんというか、映画はぬるいとか、そういうことがいいたいんじゃなくて、単純に本の個人的で閉塞的な性質が、洒落にならないくらい脳にくるな、って。
本でダウナーになる効果を私はひそかに太宰ショックと呼んでいる。
しかしこのキケンすぎるところが本の魅力でもあって
本を読なさいとよくいわれていた小学生や中学生のころは、
本は健全堅実つまらんの権現みたいなイメージでしたが、
ほんとは本ってまじ、ゃばくって、少なくとも酒よりまじやばい。